大時代区分1:パノラマ教授単元

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なぜこの単元か?
 人類はずっと、ここ地球上に存在し続けているのか。私たちはいつまでもここにいるのだろうか。これらは中核的論点であり、永続的な関心、そして重要性がある。人類の歴史は地球という惑星を舞台に設定されている。私たちは、地球上に存在し続けている間、人類の歴史が生じた中での長期間の物理的環境と自然環境を理解することなしには、種としての我々自身の歴史を理解することができない。それは、私たちがしばしば強調する我々の間の相違を気にせず、全ての人々で共有する背景である。


人類の進化は、個々の生涯と比較して、巨大な時間をかけて生じてきた。しかし、私たちをホモ・サピエンスという我々の前身とその他の動物から全く異なる種へと進化させた時間は、天文学的、地質学的変化のスケールと比べて、わずか目をまばたきする程度の時間である。その莫大なスケールの時間をホモ・サピエンスの現れた範囲内で理解することは、地球の歴史の中で、どれ程わずかな時間が我々を最も勢力のある種へと発達させたのかを正しく理解する上で批判的である。大時代区分2から9を通してホモ・サピエンスの全体的な歴史を取り扱うが、これらの時代を合わせても、私たちの種が地球上に現れる以前の時代である大時代区分16500分の11%の時間にしかならない!

本パノラマ単元の授業は、人類史が起こった文脈を確立する3つの問題を強調する。
・レッスン1は宇宙の進化、宇宙の中の地球、そして地球上に人類が生じた時間のスケールを探究する。練習問題を通して、生徒はそのような変化のスケールと、自分自身の経験から関連付けることができる時間のスケールを比較する。この授業の目的は、生徒の「年代的応用力」を発達させることである。
レッスン2は、人類がどのように生物学的領域に適合するのかを、他の生物と私たちを区別する身体的特徴を見分けることによって調べる。
・レッスン3では、文化的特徴、特に我々を独特な人間として定義する言語の面において、私たちに特有の性質をさらに深く確立する。本授業では、我々の歴史を構成する、巨大な文化的変化をもたらした象徴的言語における人類の発達とはどのようであるかを生徒が探る、大時代区分2のステージを設定している。

単元目標
本単元を修了すると、生徒は次のことができるようになります:
1.宇宙、地球、人類の進化の歴史において重要な出来事を取り入れたシンプルな年表を構築すること。
2.人間の生命の長さを、人類が最初に地球上に現れてからの時間と、宇宙、太陽、地球、そして地球上の生命が生まれてからの時間を比較し、説明すること。
3.宇宙、地球、地球上の生命、人類の進化における重要な出来事の時代を一覧表にし、これらの日付の間にある時間の相対的な長さを記述すること。
4.人間を他の生物と区別する重要な身体的相違を確認すること。
5.人間を祖先のヒト科と区別する重要な文化的相違を確認すること。

時間および教材
3つの授業の中心的概念を扱うのに必要な全体の教育時間は約250分である。レッスン1150分、レッスン250分、レッスン350分。延長活動を行うと、これらの時間が長くなる可能性ある。

生徒用配布資料(倍数で印刷される)を含み、授業で使用されるほとんど全ての資料がここに含まれている。また、あなたは以下のものも必要となるでしょう。:
 ・生徒1名あたり、13”×18”のカラーのコンストラクションペーパー1枚と13”×18”の厚紙の  コンストラクションペーパーを1枚(レッスン1)。
 ・はさみ、のり、クレヨン、色鉛筆、マーカー、そして布地、ボタン、ひものような様々なス  クラップ材料(レッスン1)。
 ・「宇宙の年表」を構築するためのレジテープのロール1つ(レッスン1)。
 ・本教授単元の概要を提示するパワーポイント。

教師はまた、レッスン
1と、レッスン3のためにウェブで確認された資料を、書籍と共に補足したいと思うかもしれない。そのいくつかは本単元の資料欄で確認すること。

著者
本教授単元の主な著者は、サンフランシスコ総合学校区の歴史/社会科内容研究の専門家である、Avi Black氏である。彼は第6学年の世界史を教え、サンフランシスコで10年間指導教諭を務めた。彼はWORLD HISTORY FOR US ALLプロジェクトチームのメンバーである。




     
         
レッスン1 長い時間ってどのくらい?

準備
 100フィートの規模で、次にくる出来事との間隔をあけながら、レジテープのロールに装飾をつけて「宇宙の年表」をつくること。年表全体の長さを、廊下や庭のように広い空間の長さと一致させるように選ぶこと。レッスン1(pp.9-10)の節「…またそれは?」を行うために、その空間を利用すること。表中の「BP」は「Before Present」であり、「何年も前に」を意味している。
      出来事                          位置

ビッグバン:宇宙の起源(130億年前)                 0

最初の星々と銀河(120億年前)                                                             7’8’’

私たちの太陽系:太陽と惑星(46億年前)                                              64’7’’

地球の海洋(40億年前)                                                                         69’3’’

地球上の生命(38億年前)                                                                       70’9’’

陸上の最初の生物(4億年前)                                                                  96’11’’

最初の恐竜(22000万年前)                                                               98’4’’

恐竜の消滅(6700万年前)                                                                      99’6’’

人類の最初の祖先(2400万年前)                                                           99’ 11-3/4’

最初のホモ・サピエンス(20万年前)                                                    100’

農耕の夜明け(1万年前)                                                                         100’

イエス・キリストの誕生 / 現代の暦のはじまり(2000年前)                 100

産業革命(250年前)                                                                              100’

また、あなたはそれぞれの出来事に対して個々の4’’×6’’のカードを描き、与えられた間隔のひもをより合わせ、そのカードを結びつけるかもしれない。

アニメーションに組み込まれ、あらかじめ決められたタイミングの感覚を得るために、表示を自分自身で実行し、パワーポイントを用いた発表の準備をすること。時間のスケールの変化を指し示すために、色で塗り分けられた年表に注目すること。この特徴は、本授業の終盤付近にある、話し合いとの関連がある。

事前の活動:人間の年表
 宿題もしくは教室活動として、生徒に彼らの家族の中にある4つの世代を表わすであろう、4つの人形のパネルを、厚紙のコンストラクションペーパーで作成する課題を割り当てること。生徒用配布資料1.1を見てください。クレヨン、色鉛筆、マーカー、そして様々なスクラップ材料(布地、ひも、ボタン、グリッター等)を使い、生徒にその人形に過去4世代に生きた十代の若者に適した衣服を着させるよう、発問すること。一貫性のために、1つの世代を25年間で設定する。パネル上の最初の人形は生徒自身を見本とし現代的な服装をしている、2番目は25年前ということから生徒の父親もしくは母親の服装等々となった。生徒は、どのように彼らの家族の一員が世代を超えて衣服を着るのかを明らかにするため、オンラインやその他の研究資料を使う必要があるだろう。生徒は、家族の写真や記憶と照らし合わせることも望むかもしれない。





レッスン1
生徒用ハンドアウト1.1

 
                 人間のテンプレート
          

 全ての人形のパネルを共につなげ、教室の壁の周りに配置すること。人形の全体的な連続は、あなたが教える生徒の数によって100年もしくは1000年さえも戻り、人間の世代の視覚的な「年表」をつくる。この年表は生徒がビッグエラ1の巨大な時間的スケールをより良く理解することを手助けし、学年にわたって使用することができる。

 例えば、年表上の180番目の人形は4500年前に位置し、エジプトのピラミッドが建てられた時代に地球のどこかで暮らしていた生徒の祖先を描いている。この事実が生徒と過去の間に非常に個人的なつながりを作ることを指摘すること。また、この活動は、生徒に文化の重要な側面として衣服の概念があることを紹介するのにも役立つ。

動機づけのかぎ
 生徒に発問すること:「この部屋で最も古いものは何ですか?」。全ての回答を認めること。(生徒は教師が1番であると見なすかもしれない!)話し合いを、テーブルのような室内の木製の物体に向けること。生徒に発問すること:「この物体はどれくらい古いですか?」。よくある回答では、生徒はそのテーブルが作られた時だと考えている。発問すること:「木材自体はどうですか?それはどれくらい古いですか?」。木材は1本の木から作られ、それはテーブルよりもはるかに古いことを確認する。発問すること:「その木はどれくらい古いですか?」。木はおそらく100年であり、その時でさえ、なおいっそう古い木からの種からできていることを確認する。この論理をできるだけより古い過去に戻るよう続け、私たちが見る全てのものを組み立てている元の存在として「物質」の概念を紹介すること。

発問によって話し合いを終えること:この概念をより強化するために「空気はどれくらい古いですか?」と発問する。空気の一部(水素やヘリウム)はおそらく130億年存在しているが、一方で空気中のその他の気体(酸素、窒素など)は120億年から10億年の範囲に、星々と超新星の中でつくられた。私たちの仮定によれば、生徒の身体はこれらの原子によってつくられ、生徒は10億年以上の年齢になる。彼らの身体(体重の大部分は、水素と酸素でできた水分から成り立っている)の相当な部分は130億年である!

事前評価(単元全体に向けて)
3つの問いに対する解答で、生徒の人類の起源についての理解度を明らかにすること。:

 ・宇宙はどのようにできたのか?
 ・私たちの地球はどこから来たのか?
 ・どのように、そしていつ人類は地球上に現れたのか?

教師は、段落、個々の文章、絵、ブレインストームのリストやその関係、もしくはそれらの組み合わせの中で、生徒が解答を表現しているかどうかを判断してよい。

これら3つの問いはパワーポイントを用いた発表の中心となり、したがって単元そのものとなっている。生徒の反応は、教師によって説明するために使用されるかもしれない。それらはまた、パノラマ教授単元の最終評価においても参考として使われるだろう。

パワーポイントを用いた発表
 パワーポイントを用いた発表を行うこと。生徒は、重要な出来事と時代の全てを確認しながらメモを取る方がよい。それから、生徒は、それら重要な出来事と時代を組み入れた簡単な年表を下書きする。この段階において、生徒に年表の作り方についての明確な指示は出さないこと!

゛時間で遊ぶ”
生徒に発問すること:「あなたの年表において、ホモ・サピエンスが最初に現れたとされる20万年前は、どれくらいはるか昔ですか?これはあなたにとって長い時間のように思われますか、そうではないですか?どのように個々人の一生と比較しますか?」

20万年は長い時間・・・
生徒に話すこと:「1分間を経験してみましょう。あなたの目を閉じて、静かにしてください。私はあなたたちに1分が経過したとき伝えます。」その後、“長い時間”のように、1分間をどのように感じることができるか話し合うこと。

生徒に発問すること:「あなたの考える20万分はどれくらいの長さですか?」。時間、日、週、月、もしくは年の点から、要点の判断を書き留めるために15秒を与えること。その答えは約6ヶ月である。200,000は大きな数字である。それは多くの時間である!

生徒と共に、どのように20万年(地球上にホモ・サピエンスが現れてからの時間)を1年における6ヶ月のように、1分にするのかを話し合うこと。(20万年:1年::6ヶ月:1分)。別の観点からみると、仮にそれら20万年を1年の中に「絞り」込むと、全体の過去は1231日の午後1158分に始まる!事前活動の中でつくられた人形の年表を使い、どれ程の人類の一生が過去20万年にあるのかを見つけ出すこと。その答えは8000人の生涯である。そう、それは長い時間である!

・・・またそれは? 
 生徒をあなたが事前に決めておいた広い空間(例えば、廊下や庭)に連れていくこと。「宇宙の年表」を広げてください。それぞれ新しいことに手を出すのをやめ、反応に対して生徒に発問すること。

年表の終わりに達した時、発問すること:「それでは、今あなたはどのように考えますか?20万年は長い時間ですか?」。話し合ってください。

生徒をこれら2つの時間についての説明に導くこと。

僧侶O-ブッダはかつて彼の弟子たちに語った、頑丈なかたまりで、長さが1マイル、幅が1マイル、高さが1マイル、裂け目や傷がない1つの巨大な岩があったとする。そして100年の終わりごとに1人の男が来て、絹製の布で一度それをこすった。それからその巨大な岩はすり減り、世界期間(カルパ)よりも早く消えた。しかしこのような世界期間、僧侶Oは数百、数千、数十万の多くの人々を亡くした。(ニヤーナティロカ、Buddhist Dictionary、第3[台北、1970])。

さらにポメラニアにはダイヤモンド山があり、高さが1時間、幅が1時間、深さが1時間である。100年ごとに小さな鳥が来て、その小さなくちばしでそれを刺激する。そして山全体が砕かれると、その時永遠の2分の1が過ぎ去った。(グリム兄弟、引用はニヤーナティロカ、Buddhist Dictionary、第3巻[台北、1970])

評価
 生徒に年表の組み立て方について説明すること。手本として授業の30秒を使い、合間でランダムに生じる出来事(せき込むこと、笑い、静けさ)を概略で記録する。過程におけるこれらの原則を確立し、スケールにあわせて年表を描き直すこと

・無限を指し示す矢印
・早い時代を左側に、後の時代は右側(通例)
・時間の中の特定事項を確認するための垂直マーク
・より早い、もしくはより遅いというのは原因と結果を暗に意味しない

パワーポイントを用いた発表から、生徒に、全ての情報を含んだメモを使って2つの年表を再編成させること:

・大時代区分1のスケール(宇宙)
・人類のスケール

それぞれの年表はスケールに合わせて描かれるべきであり、そして2つの年表は例えば12インチなど、同一の長さにするべきである。

生徒に彼らの新しい年表と、パワーポイントを用いた発表後すぐに作成した下書きを比較させること。類似点と相違点を話し合う。

生徒と共に起源の概念について話し合うこと。もしより早い時期(「点A」)には何も存在せず、しかし、より後の時期(「点B」)には存在したら、それは点Aと点Bの間のどこかで生じたに違いない。今日存在する全てのものは過去に起点を持っていた!

記述する活動と関連させて、パワーポイントを用いた発表で使用された、異なる年表のスケールに生徒の注意を集めること。大時代区分2から9を通して含まれる20万年の時代は何もなく、「恐竜後の生物のスケール」においてようやく見てわかるようになる。生徒に、次の問いについてよく考えさせること。

・あなたの見解において、大時代区分2から9の長さと全人類史を含む20万年は、長い時間だろうか?解答に向けた見方を得るために、あなたが作成した両方の年表を使うこと。
・宇宙と私たちの惑星は、130億年前から今日に至るまでどのように異なっているのか?10億年前は?5億年前は?






        レッスン2 人類と身体的進化
       私たちを身体的に人間にするものとは?


動機づけのかぎ
生徒に発問すること

・「私たちを人間として、地球上の他の全ての生物との身体的相違をつくるものとは、何ですか?」
・「私たちは等しく他の全ての生物とは異なりますか?」
・「もしそうでないなら、生物はほとんど私たちと類似していますか?私たちに彼らとの違いをつくるものとは何ですか?」

小グループ活動
 黒板に次のリストを板書すること。(あなたは、若い学生もしくは活動を通して英語を学んでいる人々を手助けするために、それぞれの項目のイメージを与えたいと思うかもしれない。)このリストは後であなたが与える答えの為に「調整した」順番であるため、ランダムに配置すること:

   
   
   
   
   カンガルー
   ナマケモノ
   チンパンジー
   猿人
   ホモ・エレクトス
   ホモ・サピエンス

小グループを作り、それぞれに生徒用配布資料2.1のコピーを1枚与えること。グループに、「最も私たちと異なる」(左)から「最も私たちと似ている」(右)の順にリストから項目の1つを記入するよう指示する。それから、各グループにそのクラスの推測を共有させ、その選択の根拠を説明すること。

各グループに生徒用配布資料2.2のコピーを渡すこと。上記のリストを調整した順序で表示する。言ってください:「シートの上から下に記載されている各項目には、その上の項目にはない特徴や特色がありますが、その下の項目には全て含まれています。」

グループに、次のように生徒用配布資料2.2を完成するよう指示する:

 ・リストの上とは異なるが、それより下のものに類似する各項目の特徴を識別する。
 ・図表上のその下の全ての項目が属しているカテゴリーを表現する「名称」をつけること。

あなたは例として、最初の2行に記入してもよい:

 ・樹木(虫、魚など)は生きているが、岩はそうではない。岩の下にある全ての項目は、「生  き物」または「生物」と呼ばれることがある。
 ・虫(魚、カンガルーなど)は食べ物を食べ、食べ物をエネルギーに変換するが、樹木や岩は  そうではない。虫からリストの最後までの全ての項目には「動物」というラベルが付けられ  ているかもしれない。

各グループは、図表上の1つもしくは2つの項目に関連する結論を共有すること。

全ての生徒に、生徒用配布資料2.3のコピーを与える。カテゴリーの分類を説明すること。年表と、進化的展開を区別する特徴との関連を指摘すること。(進んだ生徒の場合、あなたは進化の過程でどのような特徴が失われるのかを話し合いたいと思うかもしれない。)次のような質問で説明を明確にすること:

 ・例えば植物など、私たちは他の生物とどのような特徴を共有しているか?(私たちは共に、  生きている。)他の哺乳類とは?(生き生きとした状態で生まれる、大事に子育てする、髪  の毛や毛皮を持っている、背骨を持っている。私たちは食べ物を食べてエネルギーに変換す  る。)
 ・最終的に私たちを他の全ての生物、特に生存している同族の類人猿から区別できるか?(私  たちは直立で歩き、私たちの体のサイズにあった大きな脳を持っている。)





レッスン2
生徒用ハンドアウト2.1

        私たちと最も異なるもの/最も似ているもの

 

レッスン2
生徒用ハンドアウト2.2


        私たちと最も異なるもの/最も似ているもの



レッスン2
生徒用ハンドアウト2.3


          私たちと最も異なるもの/最も似ているもの 

  
      
レッスン3人類と文化的発展:私たちを人間にするものとは?

動機づけのかぎ

 現代のホモ・サピエンスのグループを示す、パワーポイントを用いた発表の最後の画像に、生徒の注目を集めること。これは、すなわち生徒のグループである!言ってください:「約20万年前に、我々の種であるホモ・サピエンスは地球上に現れました。これら初期のホモ・サピエンスは、私たちと身体的にほとんど同じです。しかし、私たちが知る限り、彼らは芸術作品を作ったり、宗教的儀式を持つことはありませんでした。彼らを現代人だと言う人々もいれば、そうではないと言う人々もいます。あなたはどう考えますか?どのように判断しますか?現代人であるかどうかを判断するためにどのような基準を使いますか?」短時間の議論に参加させること。

文化とは何か?小グループまたはクラス全体での活動
言うこと:「人々の全ての集団には、世代から世代に渡る行動、活動、そして信念があります。これらは文化の要素を構成します。行動、活動、信念のある一定のカテゴリーは、全ての集団の文化的生活の一部を成しています。しかしながら、これらのカテゴリーがどのように表れるかは、集団によって様々です。例えば、全ての人々は食べ物を食べますが、異なる集団は異なる食べ物を食べ、食事に関連した異なる習慣を持っているかもしれません。これら活動、行動、および信念の共通のカテゴリーは、我々が「文化的普遍性」と呼ぶものです。」

異なるカテゴリーが文化的普遍性の構成要素となり得る授業を作ること。若い学生のために、一緒に読むための優れた資料はPeter Speierの書籍「People」である。本書は、次のようなカテゴリーに分類する:

 ・食べ物
 ・衣類
 ・住居
 ・経済(仕事、貿易、運輸)
 ・政治活動(権力)
 ・宗教と哲学
 ・家族と社会(社会階層を含む)
 ・コミュニケーション(言語を含む)
 ・芸術、文学、そして建築
 ・レクリエーション

よりハイレベルのために、小グループは類似のカテゴリーを展開するように働くべきである。クラス全体として各グループの作業を共有し、使用するカテゴリーについての統一見解となる。
動物には文化があるか?ワークシートに基づく活動
言うこと:「私たちは、人間に文化があることが分かります。しかし、同様に動物にも文化はありますか?前回の授業で確認したような身体的な違いの他に、動物界で私たちに特有な文化的特徴とは何でしょうか?」

各グループに、生徒用配布資料3.13.2のうち適切なバージョンを渡すこと。若い学生のため、あるいは時間を節約するには、各文化的普遍性に関連した質問があらかじめ書いてある生徒用配布資料3.1を使うこと。(これらの質問は、次のセクションで、現代人を文化的に他の種、祖先の人間と非人間の両方から区別するために使用される。)より時間がある場合、もしくは年長の学生には、生徒用配布資料3.2を使用する。グループはこの配布資料を、文化的普遍性に関連した質問を確認するために使う。文化的普遍性は、現代人を文化の所有者として唯一なものにするための基準として役立つ。生徒用配布資料3.1と、指針としてこの活動の導きを手助けする解答のかぎを使用すること。

クラス全体の議論では、生徒用配布資料3.1または3.2の「犬」と「現代人」の欄に記入すること。(犬は、以下の2つの理由により比較グループとして使用される。:非人間の種を表わし、生徒によく知られた種である。)その時小グループでは、どちらかの生徒用配布資料にある「チンパンジー」と「ホモ・エレクトス」の欄を完成するために探求を行う。

ワークシートを完成させた後、グループで現代人と他の種を区別する文化的特徴を確認する。これら相違を見分ける特徴の中から、生徒は最も「根本的な人間」であると考える1つを選び、その選択の理論的根拠を具体的に述べる。

クラス全体として、それぞれのグループの結論を話し合う。それぞれのグループが使用した理論的根拠に焦点をあてること。発問すること:「あなたの理論的根拠で、その他のものが生じるために、最初に来なければならない特徴を選んで下さい。」その他のもの(宗教、芸術など)が展開する以前に現れていたにちがいない、最も論理的で不可欠な人間能力としての(象徴的な)言葉を確立すること。(この活動は大時代区分2への橋渡しとして機能する。)





レッスン3
生徒用ハンドアウト3.1


                  文化的普遍性

文化的普遍性  質問 犬  チンパンジー ホモ・エレクトス  ホモ・サピエンス :現代人 ホモ・
サピエンスに特有のこと
 経済/技術  道具を使用するか?          
 道具をつくるか?
 食べ物  食べる前に食べ物を準備するか?          
 衣類  衣服を着ているか?          
 住居  住居を建てるか?          
 政治活動  統率者がいるか?          
 リーダーシップのために競争するか?
 宗教  「未知のもの」について信仰はあるか?          
 信仰に関連した儀式はあるか?
 家族/社会  共同体の中で暮らしているか?          
 コミュニケーション  情報伝達を行うか?          
 話し言葉を使用しているか?
芸術  芸術を通して価値とアイデアを表現するか?          
 レクリエーション  遊びをするか?          
 個人  恐怖を感じるか?          
 孤独を感じるか?
 感情があるか?
 全体として  互いに教え、学ぶか?          
 子どもたちに知識を伝えるか?



レッスン3
生徒用ハンドアウト3.2


                  文化的普遍性

 文化的普遍性  犬 チンパンジー  ホモ・エレクトス  ホモ・サピエンス:現代人  ホモ・サピエンスに特有のこと
 経済/技術          
 衣類          
 住居          
 政治
活動
         
 宗教          
 家族/社会          
 コミュニケーション          
 芸術          
 レクリエーション          
 個人          
 全体として          




解答のかぎ
生徒用ハンドアウト1・2


この活動の全体的な目的は、これまで行われてきた学習の収集に向けて、進化論的「発展」(「進歩」と混同してはならない)を説明することである。人類は大規模な時間と空間にわたって、お互いに教え、そして学ぶことにおける、高度で非常に複雑な能力をもった唯一の種である。ホモ・サピエンスに特有のこれらの努力は、いつもこの学びを集める作業に依存してきた。

経済/技術

道具を使用するか?

犬:根拠なし
チンパンジー:はい(例 塚からシロアリを掘り出すために小枝を使用する)
ホモ・エレクトス:はい
ホモ・サピエンス:はい

道具を作るか?

犬:根拠なし
チンパンジー:はい(例 シロアリを引き出すための小枝を修正する)
ホモ・エレクトス:はい
ホモ・サピエンス:はい

食べ物
食べる前に食べ物を準備するか?

犬:根拠なし
チンパンジー:木の実を割って開けるために道具を使用することはあるが、食べる前に食べ物を変化させる根拠はない。
ホモ・エレクトス:薄く切ったり、料理などを立証する根拠
ホモ・サピエンス:料理など

衣服
衣服を着ているか?

犬:根拠なし(人間が手伝う場合を除く!)
チンパンジー:根拠なし
ホモ・エレクトス:皮を切ったり、こすってなめらかにする為に使用されたかもしれない、道具の間接的な根拠
ホモ・サピエンス:はい

住居
住居を建てるか?

犬:根拠なし
チンパンジー:眠るための巣を作る
ホモ・エレクトス:簡単な住居の証拠
ホモ・サピエンス:はい

政治活動
統率者がいるか?

犬:はい
チンパンジー:はい
ホモ・エレクトス:はい(推論証拠)
ホモ・サピエンス:はい

リーダーシップのために競争するか?

犬:はい
チンパンジー:はい
ホモ・エレクトス:はい(推論証拠)
ホモ・サピエンス:はい

宗教
「未知のもの」についての信仰はあるか?

犬:根拠なし
チンパンジー:根拠なし
ホモ・エレクトス:不完全な根拠
ホモ・サピエンス:はい

信仰に関連した儀式はあるか?

犬:根拠なし
チンパンジー:根拠なし
ホモ・エレクトス:不完全な根拠
ホモ・サピエンス:はい

家族/社会
共同体の中で暮らしているか?

犬:はい
チンパンジー:はい
ホモ・エレクトス:はい
ホモ・サピエンス:はい

コミュニケーション
情報伝達を行うか

犬:はい
チンパンジー:はい
ホモ・エレクトス:はい
ホモ・サピエンス:はい

話し言葉を使用しているか?

犬:根拠なし
チンパンジー:根拠なし
ホモ・エレクトス:明らかな証拠なし
ホモ・サピエンス:はい

芸術
芸術を通して価値とアイデアを表現するか?

犬:根拠なし
チンパンジー:根拠なし
ホモ・エレクトス:根拠なし
ホモ・サピエンス:はい

レクリエーション
遊びをするか?

犬:はい、しかし「ルール」の証拠はない
チンパンジー:はい、単純な「ルール」の証拠あり
ホモ・エレクトス:はい(推論証拠)
ホモ・サピエンス:はい、非常に複雑なルールを持つ

個人
恐怖を感じるか?

犬:はい
チンパンジー:はい
ホモ・エレクトス:はい(推論証拠)
ホモ・サピエンス:はい

孤独を感じるか?

犬:はい

チンパンジー:はい
ホモ・エレクトス:はい(推論証拠)
ホモ・サピエンス:はい

感情があるか?

犬:はい
チンパンジー:はい
ホモ・エレクトス:はい(推論証拠)
ホモ・サピエンス:はい

全体として
互いに教え、そして学ぶか?

犬:根拠なし
チンパンジー:はい
ホモ・エレクトス:はい(推論証拠)
ホモ・サピエンス:はい

子どもたちに知識を伝えるか?

犬:根拠なし
チンパンジー:根拠なし
ホモ・エレクトス:根拠なし
ホモ・サピエンス:はい

最終評価
最終的な活動として、生徒に事前評価への返答を回想させる。文章、作品、その他の形式で、これらの質問に答えさせること:

 ・この単元を勉強する間に何を学んだか?
 ・人類の起源についてのあなたの見解はどれも同じままであるか?
 ・あなたの意見は変化したか?もしそうなら、どのように変わったか?